安心安全への取り組み

牛乳および乳製品を製造販売しているメイトーでは、安全・安心へのとりくみとして、まず日本の厳しい食品の品質基準をクリアし、さらに国際的にも認められている「HACCP」(※1)や「ISO(※2)といった基準をクリアするため、設備やシステムを整えています。
そもそも日本における牛乳および乳製品の安全性は、他の食品に比べてはるかに厳しい基準と法律で守られています。
最低限守らなければならないルールとして「食品衛生法」がありますが、これは牛乳に限らず食品全般においてその安全性を確保するために必要な規制を定めたもの。さらに牛乳および乳製品については「乳等省令(乳及び乳製品の成分規格等に関する省令)」により、成分規格や製造基準、容器包装の規格、表示方法などが定められており、これを遵守することで結果的に安全なものを生産していることになります。
メイトーでは、さらにその先に任意の国際基準である「HACCP」や「ISO」の認証を受け、安全・安心、高品質であることを保証しています。
特に「HACCP」の安全基準をクリアするためには、たとえば「常に10度以下の温度を保たなければならない」という条件ひとつを守るために、製造工場そのものの環境を整え、それぞれの工程における設備も配備し、さらに常時監視できるモニタリングシステムも導入しなければなりません。
また、毎年1回査察が入り、3年に一度は更新しなければならないため、常に万全の体制で、安全・安心にとりくんでいるのです。

※1HACCP・・・厚生労働省の承認により、食品の原料の受け入れから製造・出荷までのすべての工程において、危害の発生を防止するための重要ポイントを継続的に監視・記録する衛生管理手法のこと。
※2ISO・・・国際的な商取引の品質保証能力を判断するための基準として、国際標準化機構(ISO)により定められた、食品安全マネジメントシステムのモデル。製造工程を含めた企業全体の管理システムにより、製品の安全性を保証しようとするもの。

自社工場

製造入口(エアーシャワー)

常にラインを監視

原料選び

メイトーブランドの品質基準を満たした原料を確保しています

メイトーでは、メイトーブランドの安全・安心と高品質を保つため、原料にこだわっています。
原料を使用する際には、研究所で何度も試作を行い、適正な配合割合、製造方法を検討した上で、製品化されます。
たとえば、「東京牛乳」の生乳のように限定された酪農家とタイアップしたり、信州地域においては酪農家に獣医師が直接指導したりするなど、メイトー独自の体制をととのえ、おいしく、安全・安心、しかも高品質な原料を確保しています。

限定酪農家・牛舎

協同乳業社員・獣医師

徹底した生産・品質管理

それぞれの製造工程における検査を徹底し、品質を守っています

メイトーでは、原料が工場に運ばれ、工場内で加工されて商品になり、販売店に配送されて各ご家庭に届くまで、徹底した生産・品質管理が行われています。
たとえば「生乳」については、工場に運び込まれると、まず最初に「受け入れ検査」が行われます。集乳車ごとに乳質に関する基準に基づいた厳重なチェックを行い、合格したものだけが受け入れられます。
続いて、殺菌や充填などの工程がひとつ進むごとに、品質のチェックと「風味検査」が重ねられていきます。
最後に品質管理室において、「最終検査」が行われて合格すると、工場から販売店へと出荷されます。
特に、成分分析と風味検査の担当者には、毎月1回以上の官能訓練を実施し、わずかな異常にもすぐに対応できるように訓練しています。
その他にも、製造装置の洗浄度迅速測定ができるATP検査機器、金属異物を見逃さない金属探知機やX線による異物検査機器も導入し、徹底した品質管理に務めています。

受け入れ検査

微生物検査

研究所分析センター

出荷前の風味検査

官能検査

おいしさへのこだわり

おいしさを保つためにも、徹底した温度管理を行っています

メイトーでは、「HACCP」の安全基準をクリアするためだけではなく、おいしさを保つためにも、集乳、製造、出荷、配送に至るすべての工程において、徹底した品質管理を行っています。
工場内での温度管理や輸送において冷蔵車を採用することはもちろんのこと、工場から冷蔵車に商品を搬入する段階においても、10度以下の温度が保たれる工夫がなされています。
工場冷蔵庫出荷口のドックシェルターもそのひとつで、製品出荷時の外気の流入や温度変化を防いでいます。

冷蔵貯蔵タンク

ドックシェルターに横付の冷蔵車

お客様の意見を大切に

お客様の声を生かし、商品づくりに生かしています

メイトーでは、お客様相談室を開設し、相談員が午前9時から午後5時まで土日も待機し、お客様の様々なご要望をお伺いしています。
お客様からお申し出があった場合には、お申し出のあった商品現物を調査するとともに、製造工場および品質管理室それぞれのモニタリング記録や工場に保存されている同じ製造日の商品サンプルと比較検証しながら、原因の調査、究明を行います。そして結果をお客様にお知らせするとともに、情報を社内で共有し、再発防止に努めます。
 
このように、メイトーは日本の乳業メーカーのひとつとして、製造から販売に至るすべての工程において、お客様の安全・安心を第一に考え、牛乳および乳製品づくりに毎日真摯にとりくんでいます。